向井去来
- 一句に季節二三有とも難なかるべし、もとより好む事にもあらず。(去来抄)
正岡子規
- 俳句には多く四季の題目を詠ず。四季の題目なきものを雑(ぞう)と言ふ。(俳諧大要)
- 四季の題目を見れば則ちその時候の聯想を起すべし。この聯想ありて始めて十七字の天地に無限の趣味を生ず。故に四季の聯想を解せざる者は終に俳句を解せざる者なり。(俳諧大要)
- 四季の題目は一句中に一つづつある者と心得て詠みこむを可とす。但しあながちになくてはならぬとには非ず。(俳諧大要)
高浜虚子
- 時候の変化によって起こる現象を俳句にては季のものまたは季題と呼びます。(俳句とはどんなものか)
- 季重なりはいけないと一概に排斥する月並宗匠輩の言葉はとるに足りませぬ。季重なりはむしろ大概な場合さしつかえないのであります。(俳句とはどんなものか)