題詠

正岡子規

  • 俳句の題は普通に四季の景物を用う。しかれども題は季の景物に限るべからず。季以外の雑題を取り季を結んでものすべし。両者並び試みざれば終に狭隘を免れざらん。(俳諧大要)
  • 俳句の題は必ずしもその題を主としてものするを要せず。ただその題を詠みこまばそれにて十分なり。(俳諧大要)
  • 俳句の題を得たる時はそれを主とせずして可なるのみならず、その題を全く空想中の物となして実在せしめざるもまた可なり。(俳諧大要)